新たなキャリアを築くためには、内定獲得が不可欠です。
しかし、転職活動の第一関門となる「書類選考」を通過しなければ、面接の機会すら得られません。
「履歴書」と「職務経歴書」の作成は、転職活動の重要なステップです。採用担当者にあなたの経験やスキルを効果的に伝えるために、以下のポイントを押さえて作成しましょう!
[ 目次 ]
- 「履歴書」と「職務経歴書」の違いとその目的を徹底解説
- 初めてでも安心!履歴書作成の基本ルール
- 職務経歴書の基本ルールと作成手順【サンプル付き】
- 最後に(まとめ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.「履歴書」と「職務経歴書」の違いとその目的
皆さんは、求人応募の際「どうして履歴書と職務経歴書の2つも提出が必要なのだろう?」と疑問に感じたことはありませんか?
それは、履歴書と職務経歴書、それぞれの目的が異なるのです!
💡履歴書:「人物」を確認する書類
💡職務経歴書:「企業が期待する実務能力を持っているか」を確認する書類
上述の通り、『履歴書=その人を確認するもの』で、『職務経歴書=今までの職務経歴を確認するもの』です。この違いをよく理解した上で、書類を作成することが重要です。
a. 履歴書の目的と役割
企業にとって履歴書は、応募者の学歴や職歴、取得資格、志望動機など、基本的な情報を確認するための書類です。これは主に「どのような人物か」を把握する手段となります。また、採用後は会社内での人事資料として保管されます。
<履歴書で注目されるポイント>
- 作成ルールに従って丁寧に書かれているか
- (ビジネスマナーや丁寧な仕事のスタイルの有無など)
- 学歴や職歴に一貫性が見られるか
- 転職の回数が問題ないか(組織への適応力があるかどうか)
- 実務に活かせる資格や免許を保有しているか
- 自社に対する入社意欲が強いか
- 勤務可能な居住地が明記されているか
\分かりやすい文章で記載されることが重要!/
b. 職務経歴書の目的と役割
職務経歴書は、これまでの経験や獲得したスキルを具体的に示し、仕事における実務能力を理解するための書類です。
主に「どれだけの能力を有しているか」を把握し、求められるスキルを持った人材かを判断する材料となります。
<職務経歴書で注目されるポイント>
- 過去の企業での業務内容や成果の詳細(企業が求めるスキルを持っているかの判断)
- プレゼンテーション能力、商談、交渉能力の有無
- 仕事への意欲の程度
- 転職目的の明確さ
- 経験と希望する業務との関連性や適合性
- 募集職種に役立つ経験やスキルの有無
- 自身の強みの理解度
\応募職種でプラスとなる情報を追記することが重要!/
人事担当に「この人に会ってみたい」と思わせる書類を作成することが大切です。
そのためには、読み手側のことも考え、見やすい資料か・年号は正確か・誤字脱字はないか・提出日は最新かといった細かい点まで配慮する必要があります。こういった点をあまり重要視していない人も多いのですが、人事担当者はこういった細かい点をしっかりと見ているのです。
2. 初めてでも安心!履歴書作成の基本ルール
【学歴・職歴の書き方】
学歴のポイント
- 学校名、学部・学科名は省略せずに正確に記入する
- 高等学校から記入を始め、入学・卒業の年は和暦または西暦表記で統一する
- 大学・短大・専門学校も正式名称で、入学と卒業の年月、学部・学科・専攻を具体的に記入する
- 応募先の仕事に関連する研究テーマなどを詳細に追加すると良い
- 中退がある場合は簡潔に理由を述べ、正確に記載する。学歴詐称は避ける
職歴のポイント
- 職歴欄には「職歴」と中央に書き、時系列で正確に全ての職歴を記入する
- 会社名や所属部署、雇用形態は省略せず、正確な情報を提供する
- 入社・退社の年月は和暦か西暦表記で統一する
- 職務内容に関連する要素や昇進、異動などがあれば加え、わかりやすく記述する
- 非正社員の場合は雇用形態を明示し、「契約社員」「派遣社員」などを正確に記入する
- アルバイトの場合、就業期間が長い場合は記入をする。職務内容が関連する場合はアピールポイントにする(短い場合は記入不要)
- 無職期間がある場合は、留学や介護などの理由を簡潔に記載し、退職理由は一般的な表現で記入する
- 最後には「現在に至る」と記入し、賞罰がない場合は「以上」として終了する
【志望動機・志望理由欄の書き方】
志望動機のポイント
- 「転職理由」と「魅力点」を結びつける
- 「あなたオリジナル」な内容を具体的に記入する
- 自分のスキル・実績を根拠に加え、会社での活躍をアピールする
- 志望動機は7割以上の領域でていねいに記入する(短すぎると熱意が伝わらない)
- 提出方法によって文章量を調整し、簡潔にまとめる
手書きの履歴書を求められない限り、パソコンで作成した方が見やすいです。
また、基本的なPC操作ができるといった評価にも繋がりますので、パソコンで作成しましょう。パソコンを使用する際は、インターネットから履歴書フォーマットやテンプレートをダウンロードして活用すると良いでしょう。
〜履歴書・職務経歴書ウェブ作成サービスのご紹介〜
※当社のサービスではございません。(ご利用は求職者様のご判断にてお願い致します)
3. 職務経歴書の基本ルールと作成手順【サンプル付き】
【職務要約の書き方】
「職務要約」は今までの経歴を簡潔にまとめたもの
「職務要約」とは、職務経歴書の冒頭に記載し、その後の詳細な経歴を簡潔にまとめたものです。
日々多くの職務経歴書を審査する採用担当者は、通常、職務要約を確認してから詳細な職務経歴書を読むべきかを判断します。言い換えれば、職務要約の質の向上が採用の可能性を高める重要な要素となります。
要約のポイント
- 実績や資格・スキルの洗い出し:前職の担当プロジェクトや業務を振り返り、受賞歴やスキルをピックアップします。また、応募求人で活かせそうな資格やスキルも忘れずに記載しましょう。
- キャリアの整理: 勤務先の履歴だけでなく、職種や担当業務に関する自身のキャリアを整理しましょう。
- 応募企業へのアピールポイント:応募先のニーズに合致する部分を見つけ、自身のキャリアやスキルを強調してアピールポイントをまとめましょう。
【職務経歴の書き方】
人事担当者や応募した現場の上司は、以下の点を確認し、候補者がこれらを満たしているかを判断しています。
「過去の業績と実績(=今までの経験)」
「与えられた仕事の遂行能力(=仕事を任せられるか)」
「積極的な仕事への取り組み姿勢(=仕事への意欲)」
a. 職務経歴書作成の準備
職務経歴書には定まったフォーマットはありませんが、インターネット上で簡単にテンプレートをダウンロードできます。
「職務経歴書 テンプレート」で検索し、自分に合ったものを見つけましょう。職種別のサンプルも多数ありますので、参考にしてください。
職務経歴書の主な形式:
1. 編年体形式:キャリアを時系列で記載する形式。最も一般的です。
2. 逆編年体形式:最新の職務から遡って記載する形式。直近の仕事を強調したい場合に有効です。
3. キャリア形式:時系列ではなく、業務経験やプロジェクト単位でまとめる形式。転職回数が多い場合に適しています。
b. 職務経歴書の構成
職務経歴書は大きく分けて以下の4つのパートで構成されます。
- 職務要約
- 職務経歴
- 資格・語学・活かせる経験
- 自己PR
【職務経歴書のサンプル】
\書き方のPOINT!/
年齢や職歴によって内容の長さは変わりますが、目安としてA4用紙2〜3ページ以内にまとめることを心がけましょう。
〜各パートのポイント〜
1. 職務要約
職務要約では、これまでの経歴を簡潔にまとめます。200〜300字、3〜5行程度で、キーワードを活用して採用担当者の興味を引くように記載しましょう。この部分は「要約」として重要です。
2. 職務経歴
形式(編年体、逆編年体、キャリア)に沿って職務経歴を記載します。テンプレートを選ぶ際は、自分の経歴やアピールポイントに合ったものを選びましょう。各職務について、会社名、在籍期間、役職、職務内容を詳しく書き、実績には具体的な数値を使いましょう。
例:
- 株式会社ABC(2018年4月~現在)
- 役職:営業マネージャー
- 職務内容
- 新規顧客の開拓と既存顧客のフォロー
- 売上目標の達成(年間売上5000万円以上)
- チームメンバーの指導と育成
数値の背景やその重要性を示すために、平均値や参考値を加えるとさらに効果的です。また、成果だけでなく、その過程・実績(状況、課題、行動、結果)に沿って記載するとよいでしょう。
3. 資格・語学・活かせる経験
職務経歴の下には、保有資格、語学力、活かせる経験を記載します。これらは必須ではありませんが、アピールできるものがあれば記入しましょう。資格取得を目指している場合も「●年●月取得予定」と記載することで、自己研鑽の姿勢を示せます。
4. 自己PR
自己PRでは、自分の強みや応募企業との相性を伝えます。企業が求めるスキルや経験に合致するエピソードを記載しましょう。この部分は志望企業へのメッセージを伝える唯一の場所ですので、熱意を持って記入しましょう。
\職務経歴書のチェックPOINT!/
職務経歴書を提出する前に、以下のポイントを確認しましょう:
✅ 見やすいレイアウトか?
✅ 職務要約の長さは適切か?
✅ 読み進めたくなる内容か?
✅ 形式に沿って書かれているか?
✅ 自分のアピールポイントが目立っているか?
✅ 具体的な数値やキーワードを活用できているか?
✅ 誤字・脱字はないか?
3. 最後に、、、
「履歴書」と「職務経歴書」は、あなたの過去の経験やスキルを具体的に伝える非常に重要な書類です。曖昧な表現を避け、具体的な数値や関連するキーワードを活用して、採用担当者に「この人に会いたい」と思わせるような内容に仕上げましょう!
中途採用では、即戦力となる人材を求める企業が多いため、職務経歴書の質が高いほど、転職成功の可能性が高まります。
私たちレジャリストでは、業界に精通したキャリアアドバイザーが履歴書・職務経歴書の添削を行っています。
また、公式Youtubeチャンネルでは、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策のポイントについても詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
何かご不明な点があれば、お気軽にレジャリストまでお問い合わせください。
【これぞお手本!!】総務経理・事務職の職歴書決定版!実績が書けないなら “過程の工夫” を書け!|旅行会社 職務経歴書添削
レジャリストの『転職相談』は以下リンクよりお申し込みください。
(より質の高いサポートをさせていただくため、転職相談前に自身が作成した履歴書・職務経歴書のご提出をお願いします)
\ 未経験でも内定率80%以上!/
大南さんの転職相談・模擬面接はこちら