今回は、東武トップツアーズの東武沿線事業推進部、西村様にインタビューを行いました。東武鉄道グループと連携し、地域の課題解決を進めている同部署の活動内容についてお伺いし、さらにコロナ禍を経た営業方針や働き方の変化、地方創生事業の実績についても深く掘り下げております。また、観光事業を中心に、ドローンや広告も組み合わせた多角的なビジネスモデルが特徴で、その評判についてもお伺いしました。
観光事業や地域創生に興味がある方にとって、非常に貴重な情報が詰まっています。続きをぜひご覧ください。
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地域創生における東武沿線事業推進部の役割とその事例
ー レジャリスト 大南
本日は、東武トップツアーズ・東武沿線事業推進部の西村様にお越しいただきました。お忙しい中ありがとうございます。
ー 東部トップツアーズ 西村さん
こちらこそありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします。
ー レジャリスト 大南
本日は初めて伺う部署ということもあり、どのような業務をされているのか、またどのような部署なのかについて、西村様のほうからご説明いただいてもよろしいでしょうか?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
私は東武沿線事業推進部に所属しておりまして、東武鉄道やそのグループ会社と連携し、自治体と協力して地域の課題を解決する取り組みを行う部署です。
ー レジャリスト 大南
非常に分かりやすくまとめていただき、ありがとうございます。それでは少し掘り下げてお伺いしたいのですが、実は前回、御社の全国支援室、品川にある中枢部隊の方々とお話しさせていただきました。その際、地方創生についてのお話も伺いましたが、東武沿線事業推進部との違いというと、やはり東武沿線沿いの地域創生に力を入れている、という点になるのでしょうか?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
そうですね。東武沿線は埼玉県、東京都、栃木県にまたがっており、多くの自治体が存在します。私たちはその沿線地域と連携しながら、地域創生の事業を進めております。
ー レジャリスト 大南
それでは、具体的に最近取り組まれた事例や、過去のものであっても分かりやすい実績があれば教えていただけますか?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
現在、私は地域創生の事業に携わっており、特に東武線の本線エリアを担当しています。具体的な地域としては、春日部市や越谷市、さらに栃木県では鹿沼市や日光市、奥日光、湯西川地域など、広範囲で多くのプロジェクトに関わっています。特に観光事業のコンテンツに力を入れており、地域を観光で盛り上げるような企画を立案し、世に出し、販売まで手掛けています。
ー レジャリスト 大南
ありがとうございます。それでは、今お話にあった地域の中で、観光を通じて具体的に盛り上がった事例を教えていただけますか?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
現在進行中のプロジェクトとしては、鬼怒川の奥に位置する湯西川地区が挙げられます。この地域は平家伝説で知られる場所で、温泉地としても有名です。しかし、コロナ禍を経て観光客が急激に減少しました。そこで、地域を盛り上げたいという野岩鉄道様からご相談をいただき、インバウンド向けのコンテンツを造成し、海外や国内でのプロモーションを実施しました。また、モニターツアーの実施やインフルエンサーの招待といった企画も組み合わせて、地域の活性化を図っています。
ー レジャリスト 大南
非常に興味深いですね。湯西川地区を中心に、鉄道との連携も含めたプロジェクトになるということでしょうか?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
そうです。例えば、昨年7月に運行を開始した「スペーシアX」という特急列車があります。この列車の宣伝を兼ねたプロモーション活動も行い、鉄道を利用して湯西川地区を訪れるツアーを企画しています。また、東武鉄道と連携した事例としては、日光手前にある鹿沼市でのサイクルツーリズムがあります。地元の自転車関連会社と協力してコンテンツを作成し、ツアーの造成から販売までを一貫して手掛けています。鉄道を利用して鹿沼市を訪れ、その後自転車で地域を巡る、そんな仕組みを構築しています。
ー レジャリスト 大南
なるほど、単に企画を立てて終わりではなく、マーケティングや販売まで一体となって取り組まれているのですね。
ー 東部トップツアーズ 西村さん
その通りです。私たちの最終的な目標は、お客様に地域の魅力を直接届けることです。そのために、地域の魅力を引き出すコンテンツを作り上げ、それをしっかりと広めていくような取り組みをしています。
ー レジャリスト 大南
それを伺っているとワクワクしますね。特に第二新卒の方や新卒の方々もそうですが、「地方創生をしたい」という声をよく耳にします。しかし、その後の具体的なイメージが曖昧なままのことが多いですよね。そういった意味では、西村さんのお話は非常に貴重だと感じます。
事業推進部で力を入れている3つの柱とは?
ー レジャリスト 大南
少し話題を変えてお伺いします。御社のドローン事業について伺いたいのですが、どのような内容で取り組まれているのでしょうか?個人的に非常に興味があります。
ー 東部トップツアーズ 西村さん
ありがとうございます。当社のドローン事業は、現在およそ3名のチームで運営しています。具体的には以下の4つの分野に分かれています。
・資格取得支援
ドローンの講習を行い、資格取得をサポートする事業です。
・空撮事業
イベントでドローンを飛ばして撮影し、その映像を納品するサービスです。
・建物の状況調査
建設会社と提携し、建物や構造物の状況を調査する事業です。
・農業関連事業
農業分野でドローンを活用する取り組みを行っています。
以上のように、ドローンを活用した多角的な事業を展開しています。
ー レジャリスト 大南
なるほど。実は、他の旅行会社でもドローン事業を立ち上げた例を耳にしましたが、収支が合わず頓挫してしまったと聞いています。単独で収益を出すのが難しいという話もありますが、御社の場合は他の事業とシナジーを生み出している印象を受けます。そのあたりはいかがでしょうか?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
おっしゃる通りで、当社では東武グループ全体のバックアップを受けています。例えば、東武鉄道のイベントでドローンを活用するなど、グループ内での需要が豊富です。また、新たな収益源としても注力しています。
ー レジャリスト 大南
それでは、現在事業推進部として最も力を入れている事業は何でしょうか?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
全体的に力を入れているのは以下の3つです。
・ドローン事業
先ほどご説明したように、資格取得支援、空撮、調査、農業といった多岐にわたる事業を展開しています。
・カウンター支店と広告事業
東武鉄道の媒体を活用したプロモーション活動です。例えば、中吊り広告やドア横・窓上広告など、電車内でよく目にする広告を活用しています。これを自治体向けに提供し、地方創生を後押しする営業活動を行っています。特に、九州など地方の自治体が東京向けにプロモーションを行いたい際、東武鉄道の媒体を活用することで効果的な発信が可能です。このような取り組みを各支店にも展開しています。
・地方創生の公務案件
私が担当している地方創生関連のプロジェクトです。自治体と連携して地域活性化を目指す取り組みを行っています。
これらの3本柱を中心に、多岐にわたる事業を展開しています。
ー レジャリスト 大南
電車の中吊り広告を活用したプロモーションは、非常に強力な武器ですね。今はスタートアップ企業でも簡単に事業を始められる時代ですが、御社が持つ東武グループのリソースは大きな強みだと感じます。
ー 東部トップツアーズ 西村さん
ありがとうございます。特に広告事業には力を入れており、多くのお問い合わせをいただいております。私たちとしても非常にありがたく思っています。
東武鉄道の強みは、都心への乗り入れ路線を有している点ですね。例えば、半蔵門線や日比谷線などへの乗り入れもあり、これらの路線でも広告を展開できるという点は大きな魅力です。
ー レジャリスト 大南
確かに、それは非常に大きなメリットですね。さらに、浅草駅はインバウンドの拠点として非常に重要ですよね?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
その通りです。浅草駅は東武鉄道における最大の拠点の一つです。ここでは中吊り広告や車両広告に加え、デジタルサイネージも活用しています。駅内に設置された大型デジタルサイネージを活用した広告事業も展開しており、より多彩なプロモーションが可能です。
ー レジャリスト 大南
浅草駅でのデジタルサイネージは非常に羨ましいですね。観光客が多く集まる場所ですので、広告効果も絶大だと思います。
DXは東武さんにお任せ?コロナを経た働き方と仕事内容の変化
ー レジャリスト 大南
それでは少し視点を変えてお伺いしますが、西村さんが個人的に感じている部分で構いません。コロナを経て、働き方や仕事内容に変化はありましたか?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
はい、大きな変化がありました。働き方に関して言えば、テレワークの文化が根付いてきています。申請すればテレワークをしやすい環境が整備されているほか、時間給を取得できるようにもなりました。これは、例えば病院の予約などで1時間だけ抜けるといった「中抜け」が可能になったことを意味します。お昼休憩と合わせて2時間休みたい場合も、事前に申請すれば柔軟に対応できるようになっています。
ー レジャリスト 大南
なるほど、それは働きやすいですね。他にも変化はありますか?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
時差出勤も可能になりました。従来の9時~18時勤務だけでなく、例えば8時~17時といった形で、自分のライフスタイルに合わせてフレキシブルに働けるようになっています。
ー レジャリスト 大南
フレックスタイム制ですね。コアタイムの設定はありますか?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
特定の時間は出勤が求められるようになっていますが、それ以外の時間は調整が可能です。
ー レジャリスト 大南
それは素晴らしいですね。私が現役だった頃には、平日はもうプライベートな時間を諦めていました。早めに仕事を終えて浅草で飲む、翌日は少し遅めに出勤する、そんな自由な働き方ができる環境が整っているのは非常に羨ましいです。
ー 東部トップツアーズ 西村さん
そうですね。働き方の自由度が増したことで、社員がより自分らしく働ける環境が整備されてきていると思います。
ー レジャリスト 大南
仕事内容についても変化はありましたか?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
大きく変わりました。従来型の観光業、つまり対面でお客様に来ていただき、旅行を申し込んでもらうという形式だけでなく、コロナを契機にオンライン化が進みました。例えば、海外からの招請事業では、直接お客様をお招きする代わりにオンラインでの会議やツアーを実施する形にシフトしています。また、商談会も対面だけではなく、オンラインでブッキングできるシステムを開発し、効率的に運用しています。これまで手をつけていなかった領域にも積極的に挑戦するようになりました。
ー レジャリスト 大南
それはまさにDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みですね。
ー 東部トップツアーズ 西村さん
そうですね。また、業務委託の形で受付業務を委託するなど、業務範囲も広がっています。従来のやり方にとらわれず、新しい分野に挑戦しながら協業会社を増やし、事業を拡大していく取り組みを進めています。
ー レジャリスト 大南
最後にお聞きします。西村さんのチームや事業推進部で活躍されているのは、どのような人材でしょうか?
ー 東部トップツアーズ 西村さん
チームにはさまざまな方がいらっしゃいますが、それぞれが個性を活かし、自分の得意分野で挑戦しています。私自身が一緒に働きたいと思うのは、アイデアが豊富な方や地域を盛り上げるために新しい仕掛けを考えられる方です。加えて、当事業部は各支店や事業所をまとめる部署でもありますので、コミュニケーション能力が非常に重要だと考えています。
ー レジャリスト 大南
やはりコミュニケーション能力は欠かせないですね。少しおせっかいなくらい、調整力に優れた方が良いのかもしれません。
ー 東部トップツアーズ 西村さん
そうですね。その方がスムーズに業務が進むことが多いです。
ー レジャリスト 大南
東武トップツアーズは旅行会社でありながら、現在取り組まれている事業の中には、旅行業という枠を超えた活動が多く含まれていますね。旅行の企画と同様に、地域や自治体のために何ができるのかを考え、自分で仕組みを作り上げるようなクリエイティブな方が向いていると感じました。
ー レジャリスト 大南
最後に、この動画を見ている方々に向けて、西村さんからメッセージをお願いいたします。
ー 東部トップツアーズ 西村さん
ご視聴いただきありがとうございます。東武沿線事業推進部では、東武鉄道やグループ会社と連携し、地方創生やドローン事業など幅広い取り組みを行っています。鉄道が好きな方、地域創生に興味のある方、ぜひご応募ください。お待ちしております。
東武トップツアーズの事業内容・評判・口コミご興味を持っていただいた皆さまへ。
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