なぜ「旅行会社への就職はやめとけ」と言われるの?メリットやデメリット保存版

なぜ「旅行会社への就職はやめとけ」と言われるの?メリットやデメリット保存版

旅行好きが憧れる旅行会社勤務。訪日旅行者が急増し、海外旅行需要も回復しつつある中、人手不足が旅行業界全体の課題となっています。求人数や募集する企業も格段に増えました。

しかし、「旅行会社への就職はやめとけ」という声も聞かれるようです。そこで今回は旅行会社に就職するメリット・デメリットについてまとめてみました。


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なぜ「旅行会社の就職はやめとけ」と言われるのか?

「旅行会社の就職はやめとけ」という声をインターネット上や元旅行会社社員から聞いたことはありませんか?その主な理由には6つのデメリットが考えられます。


デメリット①他業界に比べ給料が安い

旅行会社のデメリットとしてよくあげられるのが「給料の安さ」。たとえばdodaの給与ランキングによれば、2023年のビジネスパーソン全体の平均年収は414万円。サービス業全体の平均年収は377万円で、旅行会社は357万円16業種中11位でした。

しかし、2022年比では20万円アップしておりサービス業のなかではもっとも増加しました。今後も旅行業界の市場拡大にともなって、平均給料はどんどん増加していくと言われています。

サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)によれば、2023年の春季生活闘争(春闘)では過去最高の賃金改善(ベースアップ改善率3.23%)の成果をたたき出しており、2024年の春闘でも引き続き3.0%の賃金改善を要求しているところ。他業界と比べるとまだ低いものの、やはり徐々に改善傾向にあると言えそうです。


デメリット②長時間労働・「やりがい搾取」の可能性

「旅行会社は長時間労働」というのは、残念ながら本当です。とくに長期休暇前の繁忙期はお客様が山のように押し寄せ、残業せざるを得ません。

旅行業界でも働き方改革が進んできましたが、今も残業が多い会社や、有給はあるものの取得・消化しづらい会社があるのも事実です。「旅行が好きなのに忙しくて旅行する暇もない」という声もでています。

逆に言うと、平日休みが多い業界であるとも言えます。週末や長期休暇以外のタイミングであれば、旅行会社の特別なレートでむしろお得に旅行を楽しむことができる会社もあります。


また、海外旅行を扱う会社は時差にも悩まされます。「旅行が好きだから頑張れる」人もいますが、不安定な働き方のため離職率が約17%とやや高めの傾向にあります。

離職率の高さも、旅行会社への就職はやめとけと言われる理由かもしれません。

デメリット③土日祝日に出勤する場合も

接客業ではよくあることですが、旅行会社もカウンター業務を中心に土日祝日に訪れる人の対応のために出勤する場合があります。

旅行会社の営業の場合は、時に提案した旅行に同行(添乗)することも。中小の旅行会社は社員にツアーコンダクター業務を課している場合もあるので、土日がつぶれる確率が高くなります。



デメリット④外部環境の影響を受けやすい

旅行業界は災害、景気、社会情勢や国際情勢といった外部環境の影響を大きく受ける業界です。とくに新型コロナの影響は大きく、人員の大幅削減や旅行業の廃業、倒産する会社まで発生しました。


さらにウクライナ問題などの国際情勢の変化、アメリカ同時多発テロ事件などのテロ事件、東日本大震災などの災害、円安による日本人の海外旅行控えなど、旅行にとってさまざまなマイナス要因は多くあります。


そんな中でも業界人が力を合わせて回復してきたのが旅行業界ですが、こうした外部環境に影響を受けやすいため「やめとけ」と思われやすい業界になっているかもしれません。このこともきちんと理解しておく必要があります。


デメリット⑤ノルマが発生する場合がある

カウンターや法人営業等では社員にノルマを課す場合があります。旅行会社は手数料サービス。旅行商品は値下げ合戦に陥りやすく、薄利多売商品は「多売」しなければ利益につながりにくく、そのためノルマが重くなりやすい傾向にあります。

高単価商品の販売に注力するよう付加価値を付けた商品の販売に注力するケースもありますが、OTAの台頭で個人が自分で航空・宿泊・アクティビティなどを手配できるようになった時代、OTA以外の旅行会社は以前よりも苦戦する傾向にあるようです。


デメリット⑥お客様対応へのストレス

どの接客業でもそうですが、お客様対応やクレーム対応が発生します。なかでも天候不順による航空機の遅延、ホテル側の不備など、旅行会社が全責任を負うべきなの?と思うことにまで「何とかしろ!」と連絡がくることもあります。


楽しい旅行で起こった非常事態にイライラしたお客様の言葉は荒れがち。社員の精神的な負担が大きくなるのはいうまでもありません。


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では、旅行会社に就職するメリットとは?

旅行会社・旅行業界のデメリットとしてマイナス面をたくさん紹介してきましたが、

もちろん旅行会社への就職にはメリットもたくさんあります!ここでは6つのメリットを紹介します。

メリット①「好き」を仕事にできる

旅行が趣味で好きだから旅行会社に入りたい、という人は多いでしょう。カウンターでお客様のニーズを聞き取って旅行先を提案したり、法人営業でクライアントに旅行先を企画・提案したりと、大好きな旅行に関わり続けていられるのはやりがいにもなります。

またそうした自分の経験をお客様に提供したり、喜んでもらうことができるので、言葉にし難いやりがいを感じている人がとても多いです。

お客様に「ありがとう!」をいただき、更にその営業成績を評価されて給与が上がっていく、そんな好循環に入ると最高ですね。


メリット② お得な料金で旅行を楽しめる

旅行会社で働く大きなメリットは、お得な料金で旅行ができること。航空会社や宿泊施設を中心に旅行業界向けの優待料金が出されていますし、自社の商品であれば割引が効く、というケースがあります。

中には航空券が半額〜無料になる会社もあるとか!?


「販促」「お勉強」の意味合いが大きい優待料金ですが、お得に活用して旅行を楽しみ、そこでの体験を仕事に活かしましょう!



メリット③ 海外で活躍できる可能性がある

海外に展開する旅行会社の場合、海外勤務が発生するケースがあります。また、添乗や商品造成等のための視察で海外に行くケースも。海外で活躍したい、英語や語学を生かしたい、という人にはぴったりです。

また最近では訪日旅行客(インバウンド客)も増えているので、国内にいながら英語などの語学力を活かすお仕事がたくさんあります。


メリット④ 旅行に関するさまざまな知識を得ることができる

旅行商品を造成・販売・手配する際はきちんとした知識が必要です。そのため旅行関連の勉強はかかせません。

そうして学んだ知識はプライベートでも役に立ちます。航空券の安い時期、お得なサービス、素敵な宿泊施設など、自分の旅行を計画したり、旅行プランを選んだりする際に役に立ちます。

一度旅行業界の仕組みを知ってしまえば、一生お得に・スマートに旅行ができる人生になるようです。


メリット⑤ 長期休みが取りやすいケースもある

旅行会社によっては休みが取りにくいところもありますが、閑散期に1週間以上の休みを取って海外旅行をお得な料金で楽しむことができる会社ももちろんあります。

お休みを取れる時期は閑散期が多く、場所にもよりますが国内・海外ともに旅行者が少ないので、コスパの高い旅行、のんびりした旅行が楽しめますよ。


メリット⑥ お客様からの感謝がやりがいに直結する

旅行を楽しんだお客様が、カウンターまで直接お礼を言いに来てくれお土産をくれた、お客様アンケートで絶賛された…特に接客の仕事をしているケースでは、そんなお客様の感謝をうけとるケースがあります。こうしたお客様の声はやりがいにつながります。

誰かの役に立ちたい、誰かを喜ばせるのが好き、そんな人にはたまらない仕事だと思います。


この直接感謝されることが「旅行会社への就職はやめとけ」と言われても旅行業界で働きたいと言う人が多い理由かもしれません。




旅行会社に就職する際の注意は?

旅行会社への就職はデメリット・メリットそれぞれあります。それを踏まえたうえで、どんな旅行会社を就職先に選ぶべきなのか、3つのポイントをご紹介します。


離職率の高い会社は避ける

就職関連サイトや口コミを見て、離職率の高い会社は避けましょう。働き続けられないだけの「何か」がそこにある可能性が高いです。

また、そういう会社ほど優秀な人材は見切りをつけて退職し、残された人たちはあまり優秀ではない可能性もあります。


一方で、とても良い会社なのに、その会社に合わない人を採用してしまっているだけの場合もあります。もし就職したい旅行会社の口コミが悪かったり不安な場合は。レジャリストのキャリアアドバイザーに遠慮なく相談してください。


IT技術の導入が遅れている会社を避ける

旅行業界は他業界にくらべてもともとITリテラシーが低く、ここ数年で改善したもののIT投資ができていない会社はまだあります。機械に任せられる業務を人がこなし、作業量の多さで働き手が疲弊するような会社は避けましょう。


しかし、コロナの打撃を最も受けた業界でもあるため、今急速にテクノロジー化が進んでいる業界でもあります。

今はIT化ができていない旅行会社であっても、IT化に取り組んでいる会社かどうかを見極めることで今後も成長し続け淘汰されない会社に出会うことができます。


自分のやりたいことができる会社かチェックする

一番重要なのが「自分のやりたいことができる会社か」ということ。たとえば添乗業務がやりたいのに、添乗業務をアウトソースしている旅行会社に就職してしまったら意味がありません。

ミスマッチを避ける意味でもしっかり会社を研究し、OBやOGの声、キャリアアドバイザーに相談するなど、実情をしっかりと把握することが大切です。



いかがでしょうか。「旅行会社の就職はやめとけ」と言わたり、さまざまなデメリットがあるのは事実です。しかし、それはどの業界でも同じで、良い面もあれば悪い面もあります。

ここまで読み進め、「やめとけ」と言われている理由が苦に思わなかったあなたは、きっと旅行業界で楽しくやりがいを感じながら働くことができるはずです。

情報収集をしっかりして、自分にあった旅行会社を選んでください!




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